【福祉事業所・スタッフ採用】どんなスタッフを採用するのがいい?現場の特性を考えた採用をしよう

こんにちは、リュウです。普段は就労継続支援B型と母体のNPO法人の運営をしています。

福祉サービスを提供する上でスタッフは欠かすことのできない人的資源です。スタッフがいないと支援やサービスの提供はできないですし、そもそも福祉事業では配置基準などもあるためそれらを満たすためには必要不可欠と言えます。

では、そんなスタッフをどのように採用していくべきなのか。それについて書いていきます。

どんなスタッフを採用するのがいい?

まずはじめに結論から書くとするならば、採用後に身につけられる能力ではなく、身につけるのが難しい能力を見て採用すべきということ。

福祉事業所だから「福祉の専門的スキルを…」なんて考えがちですが、それってあまりいい考えではありません。

スキルや資格も必要だが…

福祉事業所ではサービスとして支援を提供します。

支援をするにしても「話を聞く」ということができていないと成立しませんし、「誠実」な対応でないとどんなに専門的な支援が実施されていても利用者は来る気が失せてしまいます。

そのため、まずは「人間性」や「価値観」ですよね。専門性なんてあとから身につければいい話。

事業所では何を「育成」できるのか

僕らの事業所は「福祉の現場」そのもの。採用された人は嫌でも毎日福祉の現場で学ぶことになるわけです。

ならば、他のところで福祉について学ばなくても毎日業務をしていれば学び、慣れるわけです。

事業所では「福祉について」は教えられるわけで、外部主催の専門研修にも出せて実践もできます。

もちろん、ずば抜けてスキルがとても高く講師ができる程度までの人なら話は別ですが、標準的な専門性程度で「採用‼」と決めるのは大間違い。

むしろ「標準的な専門性でやる気の無い人」と「今まで専門の勉強をしたことがなくてもやる気がある人」とを採用したならば前者は後者に半年ほどで追い抜かれます。

僕自身は精神論者ではありませんが、これはよくある話であってそんなもんです。単に標準的な専門スキルがあるだけで将来的に有望な人材を切り捨てかねないので注意が必要かと。

事業所で学べないこと

事業所では身に着けられないスキルもたくさんあります。例えば「営業」というスキル。

当然、福祉の現場で「営業」の機会は非常に少なくなりますよね。なので営業スキルを上げるとしてもなかなか事業所で働いているだけで身につけるのは大変。

毎日やっているからこそ身につきやすいわけで、「新しい利用者確保」や「就労訓練の作業獲得」のためなど限られた機会でしか「営業」がない環境でスキルを身につけるなんて現実的ではありませんよね。

実際の職種で言えば、就労継続支援B型であれば目標工賃達成指導員という職種がありますが、この職種は工賃向上のために営業をする必要も出てきます。

であれば、目標工賃達成指導員を採用する際には「営業」能力がある人を採用し、福祉について学んでもらうことが現実的なわけです。

※目標工賃達成指導員については以下の記事↓

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後発の能力開花が難しいもの

人の性格に起因する行動規範もなかなか身につきにくいですよね。

「人は変わる」という人もいますが、僕としては「人は確かに変わることもある、しかし変わらない人も多くいるし、変わるまで時間がかかる場合もある」という考えです。

人の生き方や流儀というのは本人が変えないことも多々ありますし、変えようと努力しても爆発的にいきなり変わるものでもありません。

だからといってスタッフとして採用するからにはその人が変わるまでひたすら待つわけにもいきません。であれば、どうするかと言った時に大事になってくるのが人柄なわけです。

慣れない中でも支援をすると失敗はよくあります。ですがそれを補うことができるのは人柄だったりもするわけで、誠実に謝罪している人に対していつまでもぐちぐち言える人というのはあまりいないわけです。

だってそんな事をすれば日本では大人げないと見られますし、心の狭さを露呈することにもなりますから。

事業所で育成できることとできないことを明確にする

事業所では福祉に関して色々教えることができます。一方で、事業所の業務では身につかないこともあるわけです。

採用の際にはそういった「できること・できないこと」を明確にしておくことで自分たちがどのような人材を採用していくべきかを客観的にみることができます。

採用というのはかんたんでも、採用後「こんなはずではなかった…」といってかんたんに解雇することもできない世の中です。だからこそ採用は真剣に取り組みたいところ。

なぜなら、採用1つで利用者への支援に大きく影響を及ぼすことだってあるからです。

「スタッフが足りないから採用する」そんなかんたんな話ではなくなってくることもあるんです。

だからこそ、資格や専門スキルなどと言った小手先の能力にだけ目を向けるのではなく、本質的な部分を見ながら採用を行っていきたいものです。