初心者でも分かる障害福祉サービス(勉強方法)

他の記事でも書いていますが、僕は障害福祉サービスの提供のうち就労分野のサービス提供をする事業所の運営をしています。

最近では地域の事業所同士が協力して行っていく取り組みも増えてきたため、ほかの事業所の方とも関わる機会が増えてきました。

他の事業所のスタッフと話をしてみると案外自分たちの事業がどのように運営されているものなのか知らないという方もまだまだいるということに気づかされます。

研修や会議などでそう言った人たちに色々と教えて欲しいと聞かれるので今回はそう言った方たちがどのように学んでいくべきかについて書いていきます。

今回の記事を読んで欲しい対象は以下の通り。

  • これから障害福祉分野で仕事をしていこうと考えている人
  • 現在現場で働いている人
  • これから福祉サービスとして就労サービスの利用を考えている人
  • 管理者や責任者として事業所の運営を考えていかなければならない人

色々と書きましたが、障害福祉サービスについて学びたい人が対象です。

※初心者コースなのである程度の大枠を把握している人は別記事へどうぞ。

https://local-weekend.com/【今更聞けない人必見】現役運営者が教える障害/

ちなみに初心者として学ぶべき順番は以下の順番です。

  1. 障害福祉サービスの大枠を知る
  2. 自分の事業の位置づけについて確認する
  3. 具体的な報酬構造や関係法について理解する

順番としては分かるとは思いますが、自力で勉強するには大変だと思います。

今回は順番と共に僕が実際に学んできた方法についても書いていきますので、実戦で使える情報にアクセスできるようになると思います。

それでは早速見ていきましょう。

障害福祉サービスの漠然としたイメージを明確なものにしよう

ここからは順番に沿って解説していきます。

まずは大枠について把握。

ググると色々出てきますが情報量が多くてとても大変な作業です。

初心者がよくやるのは色々なものを見すぎて結局混乱して何がなんだか分からないまま終わってしまうという無駄な時間浪費です。

なので最初はひとつ参考とする情報に集中しましょう。

色々と良質な情報源はありますが、その中でも一つに決めた方が楽です。

僕の場合は元々が福祉分野専攻なのでそれほど大変ではなかったのですが、全く福祉分野の経験がない人もいると思いますのでわかりやすいサイトをご紹介。

WAM NET→https://www.wam.go.jp/

このサイトは独立行政法人福祉医療機構が運営しているサイトです。

ここのサイトの情報が一番とっつきやすくて初心者には分かりやすい形になっていると思います。

実際私もわからないことについて学ぶ時に使ってきましたし、最近では新人職員で福祉分野が初めてという人にはこのサイトを使って学んでもらっています。

障害福祉のカテゴリーのところを一通り見ておけば良いです。

実際に関わらないと分からないことがほとんどですので完璧に覚える必要はありません。分からなくなったらその都度確認はしていきましょう。

ちなみにこのサイトでは実際利用する際の利用の流れや現在の障害福祉サービス制度の成り立ちなどについても知ることができるので暇な時に見ておいて損はないです。

事業所や自分たちがすべきことを知ろう

大枠を学んだら、次は自分たちの事業所のサービスの位置づけについて知りましょう。

この部分の学びについても前段階で用いたサイトの利用で大丈夫です。

それぞれのサービスはそれ相応の必要性があって設けられています。

その位置づけを理解しましょう。

自分たちは何をすべき事業所として位置付けられているのか、何をしなければならない事業所なのか。何を許され、何がダメなのか。

例えば僕の事業所は就労系の事業所ですので、簡単にいうと以下のような役割があります。

  • 障がいを持つ人たちの日中活動(作業等中心)の場
  • 障がいを持つ人たちが一般就労に就けるよう訓練する場
  • 一般就労できないまでも少しでも就労をできる機会を提供する場

こんな感じです。

この位置づけをみると共通しているのは障がいと就労というキーワードです。当たり前といえばその通りです。

あくまでもデイサービスとは事業種別は明確に分けるべきだと僕自身は考えています。利用者も選ぶ際には「就労」を選んでいるということになるので。

ちなみに就労とデイサービスとしての違いについて聞かれた際、実際に僕がお答えした内容について貼っておきます。

日中活動としてレクを行う事業所もあるとは思いますが、それは生活介護※でもできることです。就労と名前につくからにはやはりレクよりも作業などの割合が多くなって当たり前かなと僕は思っています。レクを多くやりたいのであれば生活介護の認可を取った方がいいというのが僕の意見。色々と考え方は多様なので。生活介護でも作業はしても問題ないですし、実際作業を日中活動として行っているところもあります。ただ、利用者はその事業所の位置付けられているカテゴリーを参考に自分の行きたい先を選んでくるので、それをはっきりとさせないことはある利用者にとってはありがたいと考えるかもしれないがもう一方の利用者としては選ぶ際の選択ミスのリスクにしかならない。

※障がい福祉サービスではデイサービスは生活介護として位置づけ。

位置づけをはっきりさせることは利用者の通って来る意識にも大きく関わることなので、僕たち自身が明確にしておきそれを事業にも反映させることが大切です。

名前と事業内容が乖離していると利用者は困りますよね。使い始めてからこんなはずではなかった…となるのは乖離が原因であるかと。

本人のやる気を挫くことになるので僕はお勧めしません。

また、利用者のためだけでなく僕たち自身に関しても位置づけを明確にすることはとても重要なことです。

次のステップで学ぶ報酬構造などはすべて事業としての位置づけが関わってきます。きちんと事業所の位置づけに基づくサービス提供がされているかどうかが大きく関わってくるからです。

位置づけを理解しないことには事業の発展はありえないということです。

その他にも位置づけが理解できていれば自分たちの行う支援の後ろ盾にもなります。

支援者の気分ではなく理由があってやっている支援は最も効果的な支援で、これは利用者や家族が支援の理由を理解して全体として体制構築できるので効果も現れやすくなるからです。

事業所としての位置づけを理解しそれに基づいて支援することは全体が共有理解をしやすくなり、利用者や家族に有益に働くだけでなくスタッフが無駄なリスクを抱えずにすんだり事業所としての発展につながっていくこととなるのです。

具体的な数字、ルールを学ぶことを習慣にする

ここまで大枠を知り、自分たちの位置付けについて学んできました。

今までのステップで学んできたことは1、2年で大きく変わることはそんなにありません。

ただ、数字やルール等細かい部分はちょくちょく変わってきます。

特に報酬改定などは僕たちの障害福祉分野や介護分野、医療分野などではよく見られることです。

そのためここのステップだけをひたすら学び続けるといった状況になっていきます。

必ず報酬改定は数年に一回の頻度です。

毎年何かしらの変化はあるものなので、僕の場合は毎年同じ書籍を買ってその変化を確認するようにしています。

オススメな書籍は中央法規で出している「障害者総合支援法事業所ハンドブック」です。

これは実際に僕がここ数年使用しているもので、僕自身も行政の担当課の人へ行政と同じ書籍を使いたいと話した時に教えてもらった書籍です。

報酬構造だけでなく人員の配置基準についても必要最小限で書いてますし、関連の厚生労働省令なんかも載っているので情報によってはググるよりも見つけやすいものもあります。

ちなみに僕の使っているのは報酬構造に関する方ですが、人員配置などの基準に関する情報が載っている方もあるのでそちらも詳しく知りたい人にはいいと思います。

ググればなんでも出てくる時代にはなりましたが、知りたいものがはっきりしない時などはやはり書籍の方が役立ちます。

ちなみに計算方法などは僕も記事を書いているのでそちらを参考に。

https://local-weekend.com/【今更聞けない人必見】現役運営者が教える障害/

まとめ

今回は障がい福祉サービスについての学び方についてでしたがいかがでしたでしょうか。

案外現場で支援しているとこういったことはよくわかっておらず、学ぶ機会もないかもしれません。

ただ、現場に入る際の後ろ盾となり得ることや結果として利用者の成長へとつながっていくこともあるということを忘れてはなりません。

報酬構造を理解するということは単純に法人や事業所の利益を上げるといったことではなく、以下に彼らの生活の場を継続して提供できるかや事業所にはらたくスタッフの働く場の確保にもつながります。

報酬の話をすると人によっては金儲けを連想して嫌な顔をする人もいます。

しかし実際にはそのおかげで事業が継続できていることを忘れてはいけません。

そもそも福祉で収益を上げることになんの問題があるのでしょうか。

僕はむしろ上がった収益で何をするかが一番大切だと思います。

一人ひとりが自分の事業のことについて考えられる環境を提供することが一番必要なのではないでしょうか。

みなさんも本記事に書いた学びを通して現在の自分の事業所やサービス提供の環境などについて考えてみてください。

最新情報をチェックしよう!