【問題の本質】問題を解決しても拭えない不安がある理由

こんにちは、リュウです。普段は就労継続支援B型とNPO法人の運営をしています。

事業所と法人の運営をしながら、相談職として日々相談業務を行っているのですが、僕のところには日々不安や悩みを持ってやってくる人がいます。

そんな様子を見ていると彼らのニーズとデマンドについて考えさせられるのですが、何よりも問題の本質を解決できていないことが彼らの次の不安などにつながっていると見えます。

今日はそんな様子をみて考える、問題の本質を見る力について書いていきます。

問題を解決しても拭えない不安がある理由

相談に来た人たちは何らかの問題を抱えてきます。それは経済的なものであったり、家族や友人との対人関係のものであったりと実に様々です。

しかしながらその問題は本質的な部分を捉えられずに、漠然としたものとなっており、あくまでも本質的な問題の一部を一時的に落ち着かせるに過ぎないという特徴があります。

問題を解決しても再度不安を訴えてくる人たちがいるのは「問題の本質」を解決していない、もしくは本質を解決する行動を取らないことが理由なんですよね。

以前の記事に見るニーズとデマンド

僕は以前ニーズとデマンドの記事を書いたことがあります。それが以下の記事です。

イケハヤさんのyoutube動画「マーケティング」ってそもそも何?に見るデマンドとニーズ把握について解説

この中で「穴のあいた板を探している人」の話が出てきます。これは家などで使う際に穴の空いた板がほしいという元々の希望があるにも関わらず、板に穴をあけるドリルがほしいと店員に話しかけると言ったものです。

そもそもの希望は「穴の空いた板」がほしいにもかかわらず、それを手に入れるために加工に使うドリルを買い求める。

この話って、僕のところに来る相談者と同じような印象を受けるんですよね。

1つの目的に方法は1つとは限らない

上で書いた「穴の空いた板」を手に入れるというお話では、目的は1つ。「穴の空いた板」を手に入れることですよね。

ただ、手に入れる方法ってどのくらいあるでしょう?

このお客さんは板に穴をあけるという方法を考えついたのでしょうが、方法はそれ1つではありません。この動画でイケハヤさんがお話していましたが、そもそも「穴の空いた板を買う」という方法もありますよね。

※動画では店員が穴のあいた板をオススメするというお話ではありますが…。

決して1つの目的のために取れる方法というのは1つとは限らないんですよね。

相談してくる人の2つの問題

相談してくる人の場合、僕は2つの問題を持っていると見ています。

それは、

自分が考えついた方法でのアプローチに固執する

元々の目的を見失う

この2つの問題を持っていることが多くあり、相談をしてくる人はこのことを自覚していない、もしくは受け入れる余裕がないから失敗をすることさえあります。

また本質的な問題の解決にはいたらないため、結局その問題が解決したとしても不安はそのまま残ることも少なくないのです。

自分が考えついた方法でのアプローチに固執する

先程も書いたように1つの目的のために取れる方法とは1つではありません。先の例においては穴を開けるためのドリルを購入する方法もあれば、穴の空いた板を買うことだって出来るのですから。

つまり自分の考えついている方法はいくつもある方法のうちの1つでしかないのです。

問題を解決するのが上手い人は、いくつかの方法を考えつきます。そしてそれぞれの方法で行うことのメリット・デメリットを洗い出し、一番自分にとって利益のあるものを選ぶことができます。

相談者の多くは1つの問題に悩み、不安が強くなって実際のところそういった冷静な行動ができなくなっていることが多いです。

同時に自分の考えついた方法がいくつもあるうちの1つでしかないのに、それに固執してしまうのもまた余裕が無く早くその問題を解決したいという欲求が強くなっているからでしょうね。

そもそもの目的を見失う

もう一つの問題は目的自体を見失うということ。これは致命的な問題です。

というのも、先程の例では元々の希望は穴の空いた板をほしいということ。

それをどのように手に入れようかと考えているうちに「そうだ‼ドリルで穴を開けようと」考えつくわけですが…。

店の店員に言ったのは「穴を開けるためのドリルはあるか?」ということ。

おかしいですよね?だって本来の希望は「穴の空いた板」を手に入れることなんですから。そのまま「穴の空いた板はありませんか?」と聞けばいいのに、それをしない。

多くの人は自分の頭にある思考の過程をわざわざ説明して、その上で至った結果を口に出していったりはしません。この場合は「穴の空いた板が必要→ドリルで穴を開けよう→ドリルを買う必要がある」といった過程のことですよね。

ただ、店には穴の空いた板も売っているわけです。最初からそれを購入すればいいのにそれをしない。結果、穴の空いた板は1,000円程度、ドリルは10,000円程度なのに、高いお金を払いドリルの方を購入してしまうわけですね。

つまり、人間は元々の希望を持っているのにそれとは別の要求をしている可能性のあること、それによって必要のないコストを掛けている可能性があること、とった行動によっていつの間にか元々の希望が達成できないこともあり得るということをよく知っておくべきだということなんですよね。

ちなみに今回の「穴の空いた板」の希望は、「穴の空いた板を購入すること」から「穴を開けるためのドリルを購入すること」に変化しています。いわば、モノの購入という希望から、ものを手に入れるための方法を手に入れるというか…。変わりすぎですよね。

人は嘘をつく

アメリカの有名なドラマシリーズで「Dr,HOUSE」という医療系のドラマがあります。

その主人公である医師のハウス先生の言葉で「人は嘘をつく」という言葉があるのですが、これって本当にあるものなんですよね。本人の意思に関係なく、知らずしらずのうちに本来のものとは別のことを言っていることはあるわけです。

今回の件がそうした例なのですが、結局のところ人が話していることって自分自身でも認識できていないこともあって、それが問題として潜在的に存在していて、それら潜在的な問題が解決されないがために不安が残っているわけなんですよ。

なので、問題を抱えがちの人や不安、悩みのつきない人には、自分の考えていることが本当の問題であるのか、自分が考えている方法はいくつかある解決方法のうちの1つだ、他になにか方法がないかなどについて考えてほしいところです。

そのほうが自分が楽に慣れるだろうから。

自分は相談するくらいの状態だからという自覚

今回も色々と書いては来ましたが、結局のところ「自分は今、相談するくらいの状況なんだ」という意識があるかどうかが大きく関わっているかなと僕は考えています。

「自分は今、相談しないといけないくらい悩んでいるんだ」

「そもそも本来の問題ってなんだっけ?」

「今の自分が言っているのって本来の目的って何だっけ?」

「自分が考えていた方法はいくつかあるうちの1つ、相談相手が提案してくれた方法も1つの手だな」

といった捉え方をしていくことが必要だと思います。

別に「相談しないといけないくらい自分は問題が解決できない人間なんだ」と思う必要はありません。が、相談を必要としている状態であることを認識して、問題の本質を振り返る癖をつけることは大事だと思います。

問題の本質を掴むことはすぐには難しいことではありますが、日々意識して練習をしていくことでその習慣は身につき、次第に問題の解決能力は向上していきます。

僕自身はも日々続けているものなので、みなさんも練習を続けながら少しでも悩みの少ない生活を遅れるようになって貰えれば良いなと思います。

それでは、まだ。