【福祉事業所・運営】スタッフと利用者の頑張りがあってこそ成り立つ

こんにちは、リュウです。

普段は就労継続支援B型とNPO法人の運営をしています。

そんな運営をする僕ですが、実際に運営しているとなると経営者であって決定権もあるのですが…。

事業所の運営って僕ひとりだと成り立たないものなんですよね。

今日はそんなお話。

スタッフと利用者の頑張りがあってこそ成り立つ

いきなりきれいごとのように聞こえるかもしれませんが、運営がうまく言っているのはスタッフと利用者のおかげ。これホントのお話。

「みんなの頑張りがあってこその…」なんてきれいごとではありません。

実際にそうでないと回らないようになっているんですよね。

※以前のスタッフ・利用者についての記事はコチラ↓

【福祉とモラル】障がいを持つ利用者とスタッフがもつ人権について

収益は利用してもらってこそ入ってくる

事業所の収益って主に利用者が通所してきてくれるから入ってきます。

「事業所に利用者がくるんだ〜。ならスタッフや場所が必要だよね」

ってなカンジで国は事業所にお金を支払ってくれるわけです。

これが、障害福祉サービス費と呼ばれるお金。これが事業所のメイン収益なわけです。

だから、利用者が利用してくれないと事業所は潰れるわけ。

※ちなみに古い記事にはなるため報酬の点数等は違いますが、報酬算定構造をかんたんに振り返るのであれば以下の記事を参考にどうぞ↓

【今更聞けない人必見】現役運営者が教える障害福祉サービス費受給の構造について

利用してもらうには提供するサービスが必要

また、利用者が通所するには事業所として提供するサービスが必要。

なのでスタッフは日々サービスを提供しに出勤してくるわけです。

通所のための送迎をしたり、体調を聞き取りしたり、就労の訓練をしたりするわけです。

なので、スタッフがいないと事業所は成り立たないわけ。

利用者とスタッフの頑張りが必要なところ

さて、ここまでかんたんに利用者とスタッフが来ないと事業所は回らないというお話をしました。

それでは、実際にどこの面で頑張る必要があるかというと…。

上で書いてきたことを頑張るんですよね。

ここからは実際に頑張る必要のあるところを書いていきますか。

利用者の頑張るところ

利用者はあくまでもサービスを利用する人です。なので、あくまでも事業所運営なんて考えないのは当たり前ですよね。

しかしながら、先にも言ったように利用者が来ないと事業所は潰れるわけです。

別に事業所がどうなろうと構わないという人もいるでしょうが、中には必要だと思う人もいるわけです。

たとえば事業所の雰囲気が好きだとか、事業所のスタッフが好きだとか、そこで行える作業が自分にはあっているから好きだとか。

そんな好きな事業所の運営のために利用者はどうやって頑張れるかと言うと…。

「利用を頑張る」ということが一番なんですよね。がんばるというか利用して応援すると言ったカンジ。

利用者はあくまでもサービスを受ける側ではありますが、きちんと利用して応援するといった気持ちは必要かなと。

利用者が頑張るっておかしくないか?

利用を頑張るというと、利用者が頑張って利用するということなので多少異論も生じます。

「利用する側なのになんで頑張んないといけないんだ」

こんな話が出てきたりもします。おっしゃるとおり。

が、今の時代は福祉も「契約」の時代。昔は「措置」なんていって一部強制利用だとか、行政の判断で利用することなんてのもありましたが、今の時代はあくまでも自己決定の時代。

なので、自分が別に頑張りたくなきゃ頑張んなくても良いわけです。

別にその結果起きるのは「事業所が潰れるだけ」なんですから、たしかにそんなことは利用者の知ったこっちゃないという話。僕もそれでいいかなとも思います。

「頑張って利用する」から「利用して応援する」へ

けれども、そんなことになればその事業所はなくなるので、使うとしたら他の事業所しかなくなります。

自分の家から遠い事業所しかなくなるかもしれませんし、支援が下手な事業所、嫌な感じのスタッフが居る事業所かもしれません。

つまり、自分や仲間の行動が回り回って自分たちに火の粉のように自分たちに降り注ぐ可能性もあるわけ。

一般のお店でもそうですよね。地方だとコンビニができて喜んでいたら、利用する人がいなくて撤退するなんてよくある話。それと同じです。

今の制度上だとそういうことは起き得るわけで、この制度がいいか悪いかは別として、現実としてはそういった制度になっているんです。利用にあたっては「頑張る」というよりは「応援する」といったカンジで真面目に取り組む必要はあるかなと。

スタッフの頑張るところ

また、スタッフも同時に頑張るのはあたりまえ。利用者が頑張っているのにスタッフが遊んでては話にならないですから。

スタッフが頑張るところは「基本サービスをしっかりと行う」というところ。

利用者が来ているのにサービスを提供しないのは詐欺と同じ。

そしてサービスを行う上で大事なのは、基本として定められたサービスを提供するということです。

別に箔をつけてすごいサービスを提供しろということではないんです。基本をしっかりとやるんです。

たまに「頑張る」ということは質をあげるとか、他とは違った取り組みをすることだと勘違いする人もいますが、それは違います。

福祉サービスって決まった形のないものなので、自分たちが行っていることがサービスとしての「支援」なのかが意識できていないという事業所もあります。

自分たちの提供している「サービスはなにか」といった意識を持って携わることは非常に大変なものなので頑張る必要があります。

スタッフは基本サービスをしっかりと提供して、自分たちが行っている支援をきっちりと説明できるように頑張るんです。それが役目。

頑張る=四六時中介入ではない

これについても誤解が生じることがあるので書きますが…。

「利用者にピッタリと四六時中くっついて頑張っていました!」なんて人がいますが、それは大きな間違い。

必要な時に必要な支援を行うことが基本であって、必要ないときにもピッタリとなんてただの過干渉に過ぎない。

もちろん重度の障がいのある方に対しては常に後ろに控えているのが必要なこともあるでしょうが、みんながみんなそうではないときもあります。

福祉って対人援助職と言われて直接的に体を使った仕事のように考えられる方もいますが、そもそもどちらかと言えば頭を使う仕事です。

「この人はなぜこれができないのか」、「今のような介助の仕方でこの人は痛くないか」、「この人は言葉ではこんなふうに言っているけれども表情は晴れないな」といったように色々なことを考え、分析する必要があります。

僕らが頑張るべきはただ単に利用者に「接する」ことだけがサービスではありません。

本人の行動を観察したり、本人の反応をジッと待ったり、本人が考えるのを見守る必要だってあります。

なので傍目から見ると支援をしていないなんて言う人もいるかも知れませんが、自分できちんと説明がつき、相手が納得できればそれは支援として認められるわけです。

とはいえ、「自分は支援している」なんて言ってネットサーフィンしていればそんなの信じてもらえないので、僕らの頑張るところは相手があとから説明されてもわかるように伏線を張っておきながら支援を実施、そして説明を求められたときはその伏線を説明しながら支援であることを理解してもらうということなんです。

これって難しいですよね。だから頑張らないといけないんです。

スタッフの頑張りは利用率に直結する

スタッフの頑張りってあからさまに利用者がサービスを使いたいかどうかに直結しています。

これホントの話。

スタッフがいい加減だと利用者もいい加減になるし、頑張れば利用者も頑張る。

人って他人に引っ張られる生き物なので身近にいる人に影響を受けやすいんですよ。

利用者からするとスタッフは注目する対象なので当然スタッフからの影響は絶大。

だからスタッフはそのことを理解して正しい努力をしなければいけないんですよ。

少なくとも、利用者に対してダメといっていることの多くは自分もしてはいけないということ。

スタッフは指示を出す人ではありますが、特権階級ではないためスタッフだけ特別なんてことはないですから。

もしそんなことをしているようなら、すぐにやめたほうが良いです。

指示を聞かない人が出てきますから。

両者の頑張りが必要なのは事実

ということで、最初に書いたように利用者・スタッフの両方からの頑張りをもらって僕たち運営者は事業できているんですよね。

だから、本当にありがたい。

ただ、これら頑張りって僕たち運営のためというよりも、めぐりめぐって頑張る人たちに返ってくるのも事実。

利用者の場合、体調不良があるにも関わらず無理して通所するというのはあってはいけないこと。

しかしながら、少しサボりたいな〜という気持ちで利用者の休む日が多くなると、事業所としては長くやっていくことはできなくなります。

また、スタッフが頑張る場合もガツガツ働きすぎると体を壊すことになりますし、頑張りのベクトルが変な方向に向いて利用者に害が出てしまうのもよくありません。

しかしながら、スタッフの気持ちの緩みはサービス中の事故につながったり、信頼の崩壊さえも起こり得て結果事業所の利用者は離れていってしまうことにもなりかねません。

日々のちょっとした頑張りが事業所を成り立たせていることをよく理解して、無理のない頑張りを長く続け、利用者の成長や再復帰、スタッフのモチベーション維持、そして事業の末永い継続と繁栄がなされるようになると一番良いだろうなと思います。

今日からの事業所での過ごし方を利用者、スタッフ、そして運営者である僕らは少しばかり考えて見たいところですね。

それでは、また。