【就労継続支援B型】健全な運営のためにまずは事業収益の構造について知ろう

・健全運営っていっても何を学べばいい?
・事業ってどうやって収益を得ているの?
・工賃の財源って何をもとにしているの?

今回は、こんな疑問・悩みのある方のために

B型事業所における事業収益の構造

について解説していきます。

これをみると、

・自分達の事業所の経済基盤の安定を図る
・利用者の工賃の金額を上げる

といった際に役に立ちますので、ぜひ参考にしてください。

それでは、はじめていきましょう‼︎

B型について確認‼︎

どんなに事業収益について学んでも、事業を理解していないと意味がありません。

古くは「作業所」なんて呼ばれてもいました。

障がいなどを持つ人が通所して、日中活動として作業・仕事をするところです。

詳細は、「就労継続支援B型の枠組みについて初心者のためにかんたん解説‼」を参考に。

事業内容は…

B型のサービス内容としては、

・日中活動の場を提供する
・作業、仕事を提供する
・就労訓練を提供する

といったことがメインとなっています。

これらを提供することがサービスとして柱となります。

事業収益について確認

さて、ここから本題です。
B型も「事業」なので、事業所の収入は「事業収益」ということになります。
事業をしていくには、収益がなければ運営できません。
なので事業収益についてかんたんにでも知っておくことは大事なことです。

B型にお金が入ってくる場面

事業をしているといろいろなお金の出入りがあります。
サービスの提供にはお金が必要になりますからね。
そのうちお金が入ってくる場面を振り返ると、

・障害福祉サービス費等が支払われる場面
・作業に対する支払いがされた場面

といった2つが大きなものとして上がります。

お金の使いみち

2つのお金について書きましたが、それぞれの使い道についても知りましょう。
お金には変わりはありませんが、それぞれのお金の使い道は違います。
お金は使わなければ意味がありません。
使うためには使い道について知っておくことが重要です。

お金の種類

上の画像にあるように、B型の収益をざっくり分けてみます。
障害福祉サービス費等はサービスを利用してもらうことでもらえます。
一方、作業等による売上は、

・仕事を受注して作業することでもらう
・作業で作った自分達の製品を販売してもらう

といったようなサービス内での活動で得たお金です。

種類による使い道の違い

障害福祉サービス費等によるお金は、B型の事業のためのお金です。
一方、作業等によるお金は、利用者の工賃などのためのお金です。
かんたんに書くとこんなカンジですが、その理由と具体的な例もあげておきます。

障害福祉サービス費等

障害福祉サービス費等はサービス提供によって発生する収益です。
このお金は、財源の多くが税金でありB型の事業を成り立たせるためのお金です。
例えば、
・スタッフの給料などの人件費
・場所確保のための家賃
・事務作業に必要なPC、ソフト代
といったものに使われるお金になります。
上に厚生労働省が出している障害福祉サービス費等の報酬算定構造に関するPDFのリンクを貼っておいたので、参考にしてください。

作業等による売上

作業による収益は、就労系・生活介護などでは見られます。
この収益の特徴は、

・財源が一般企業や個人事業主からのお金
・作業に関するお金なので経費・工賃に使える
・金額の上限はない→上げやすい

といったことがあげられます。
障害福祉サービス費等の場合は使い道は限られますが、作業による収益は制約を受けにくいとイメージでいいかと思います。

収益と使い道を考えて行動

今回はB型の収益構造について学んできました。
構造を知れば、お金の使い道などの特性についても知ることができます。
もし、この記事を読んでいるあなたが何かを変えようとするならば、お金の流れについて知っておくことは必要不可欠なことであり、かつ知っておくだけで強みにもなります。
本記事はかんたんな説明にはなりましたが、僕が事業所運営を変化させた基礎的な知識なのでぜひ参考にしてくださいね。
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