就労継続支援B型ついての学び方をかんたん解説|健全運営をめざそう

はじめまして。就労継続支援B型を運営しているリュウといいます。

このページは「就労継続支援B型についての学び方」について、かんたんに解説します。

僕は継業により母体であるNPO法人と、そこで運営されてきた就労継続支援B型を提供する事業所の運営を一手に引き継ぐこととなりました。

ウーパーリューパー
はじめは3ヶ月だけ事業を手伝ってその後は農業法人を作って家業を継ぐつもりだったのにね(笑)

当時うちの事業所は、問題が山積していました。

「とてもじゃないが就労継続支援B型としてやっていけない」と不安でした。

安定しない事業運営が10年ほど続く…・利用者は通所したりしなかったり
・新規に契約する人がいるがすぐにやめたり

当時としてはハードルが高いように感じる課題も多くあって…。

正直、事業としてはこのままでは下降していって「数年後には詰むな」といった印象でした。

なかなか解決できそうにない課題も…・就労訓練のための作業も無ければ
・作業をするという利用者の意欲も無い
・スタッフにも専門的な支援のための知識・スキルも少ない

ウーパーリューパー
当時は「作業なんかほとんどしなくても良い事業所」なんて言われていたし(汗)

ただ、劇的な変化はありえないので、コツコツ勉強して1つずつ取り組んでいきました。

わからないことを1つずつ学んで、1つずつ改善していく。

その繰り返しのおかげで、6年弱が経った現在では事業も安定させることができました

以前と現在で変わったこと・色々な利用者に利用してもらえるようになった
・利用者の定着率は上がった
・作業依頼をたくさんもらえるようになった
・利用者には意欲的に作業へ取り組んでもらえるようになった
・スタッフが支援に前向きに取り組めるようになった

事業所として地道に取り組んだことで、現在では就労継続支援B型の事業所として運営し続けることができています。

ウーパーリューパー
やっと事業所として安定した運営ができるようになったよね
ここまで来るには未経験だと大変
ナゴロートル
他のスタッフも協力してくれたから良かったよね
1人でサービス提供はできないからな〜

このページを作成している2021年現在、行政の方たちからも時々話題にしてもらえるようになったようですし(いい意味で)、同じ地域の他事業所とは協力体制を築くこともできました。

当ブログ「Local WeekEND」では、
そんな改善に取り組んできた現役管理者が

・初心者でもいちから学んでいけるように
・可能な限りわかりやすく
・専門用語や福祉分野特有の事柄に対しての説明を加えながら
・図や表などを多く取り入れて就労継続支援B型の運営について解説していきます

障害福祉サービスや就労継続支援B型を初めて学ぶ人によくある悩み

・何から学んでいけばいいかわからない
・そもそも障害福祉サービスってなに?
・就労継続支援B型って障害福祉サービスなの?
・報酬改定って?
この記事では、そんな悩みを整理しながら解決していきます。
就労継続支援B型について学ぶのには福祉系の大学を卒業したり、専門職であったりする必要はまったくありません。
やる気をもって順序よく整理して学んでいけば誰でも理解することができます。
ウーパーリューパー
うちもスタッフは6人いるけど専門職はリュウだけ
あとは運送業、エンジニア、営業など一般職経験者だよ〜
そうした一般の人でもわかるように書いていくから安心してね!
目次

【STEP0】就労継続支援B型について学び始める前に「有効な学び方」って?

就労継続支援B型について学ぶ人の多くは我流です。しかし、実際にその方法で学んでいくと「体系的に学びたい」という希望を持つ人がとても多いのでこの項目を設けています。
さて、まずは「どこから手をつけて良いのかわからん!」という人のために、就労継続支援B型について学ぶ順番について解説します。
体系的に学ぶ必要性についての説明が必要ないという人は次の項から読み進んでもらって構いません。
「体系的に学ばないと意味がない‼」なんてことは言わないので興味のある方は続きをどうぞ。
ウーパーリューパー
体系的に学んでおくと点と点がつながりやすくなるんだよね
これが案外大事なんだけど…個々の点から学ぶのもアリ

初心者でも体系的に学んでいく方法はある? ⇒ あります‼

体系的に学んでいくことはできます。
というのも、「就労継続支援B型」はきちんと法律で位置づけられたサービスだからです。
法律で位置づけられるということは法体系の枠組みに組み込まれているということ。
つまり、その枠組を順番に学んでいけば体系的に学んでいくことができるようになっています
このことさえ理解できていれば初心者でも十分体系づけて学ぶことは可能なんです。
ナゴロートル
ふむふむ、なるほど〜‼
大枠から詳細に落とし込むカンジか…
でも、大変そうだけれど覚えきれるかな?
ウーパーリューパー
最初からすべてを覚えようとしなくて良いよ〜
人は忘れるものだからその都度確認でOKよ

体系的に学ぶには具体的に何から? ⇒ まず大事なのが大枠理解

結論としては、「まずは大事な大枠から」
僕が継業した当時は「初心者でもわかりやすい、障害福祉サービスや就労継続支援B型についてのサイト」というのは非常に少なかったです。
ネットで検索しても単体の情報が集まるだけで、それらを体系付けるというのはかんたんではありませんでした。
ウーパーリューパー
「体系的に学ぶ」からは程遠かったよね。何を学んでいるかわかっていなかったし‼
今はその点、色々なサイトで体系づけて学べるように工夫されています。
もちろん、このサイトではどこよりもわかりやすい解説をめざして日々改善を繰り返していますので参考にしてください。

「体系的に学ぶ=3段階に分けて学ぶ」が大事

では、実際に体系的に学ぶ方法について解説していきます。
体系的に学ぶ上で大事なのは大枠理解だと言いましたが、
大枠理解には3つの段階に分けて学ぶことが効果的です。
つまりは体系的に学ぶ=3段階に分けて学ぶ
ということが言えます。

体系的に学ぶ上で大事なのは

「大枠理解が大事」でそこから詳細を学びます。

では、大枠理解のためになぜ3段階に分けて学ぶかというと

「枠組みを明確に設定することで理解度が変わってくる」

ためです。

・障害福祉サービスの1種が就労継続支援B型
・就労継続支援B型には基準がある
・法律や基準は改定される

と、3つの段階で大枠を学んでいくと理解しやすいです。

ウーパーリューパー
上手く学んでいる人は、この順番で落とし込んでいき知識と知識をリンクさせていくことができているよ!
就労継続支援B型について学んでいくというと

・就労継続支援B型の施設基準について学ぶ
・加算について学ぶ
・報酬改定について学ぶ

といったように分けて学ぶというイメージを持つ人も多いですが、それらはすべて知識としてリンクされていることが大事です。
リンクされていることによって「障害福祉サービスの枠組みがこうだから、就労継続支援B型の報酬改定はこのように影響するな」とイメージがもてるようになるからです。
ナゴロートル
知識のリンクができていると見立てがつくようになるんだね‼
点と点がつながるって聞くけど、その言葉通りだな〜
知識をリンクさせていくには段階を踏んで、「ベースとなっている枠組みから学び、その中で動いている仕組みを学ぶ、それから更に細かい仕組みを学ぶ」といったようにどんどん落とし込んでいくことが一番理解が深まりやすいです。
3段階に分けて取り組むことで落とし込んでいく形で学べるので、知識のリンクが進み理解が深まります。
体系的に学ぶというのは相互関係を意識しながら学んでいくことなので、枠組みをしっかりと確認して学ぶのは重要なんですよね。

体系化された知識は共通理解として扱われる

一般的に我流で学ぶ場合には体系的に学ぶことは難しいものです。
ですが、現場では知識が体系化されていることが前提で話は進んでいくことが多くあります。
ウーパーリューパー
「知ってて当たり前」といったカンジで軽く説明されることってあるよね
例えば役所の窓口で加算取得のために相談するときに、「障害福祉サービスって〇〇という構造だから、この計算は…」といったように知っていて当たり前のように説明されることがあります。
こうした場合、障害福祉サービスの大枠・仕組みについて理解している必要が出てきます。
ナゴロートル
実際に役所で当たり前のように説明されて、困った他の事業所のスタッフがリュウに相談しに来ることもたまにあるよ

・障害福祉サービスの仕組みを基礎とした考え方
・就労継続支援B型の仕組みを基礎とした考え方
・他の法制度の仕組みを基礎とした考え方 ← 必要に応じてでOK

といったように、就労継続支援B型も色々な法制度の仕組みをもとに運営されているため、それらを理解しておかないとわからないことってあるんですよね。

かくいう僕も、最初は体系的に学べていたわけではありませんでした。

徐々に体系づけて整理していくことで今のように色々と分かるようになってきましたので、段階を踏んで取り組んでいけば誰でも到達できます。

体系的に学べば運営できるしブレない

このサイトを見ている方には、今現在事業を運営していたり事業所で働いていたりして、 将来的に自分でも事業所を運営したい‼ という人も少なくないと思います。

そうした人の多くは就労継続支援B型という事業について学ばれているとは思いますが、体系的に学ぶことで単に知識をつけるということ以外にも色々なメリットがあります。

代表的なものとして

・法制度や基準に基づく運営ができる能力が身につく
・運営、支援をしていく際にブレなくなる
・事業が安定するので余裕や自分の時間をきちんと確保できる

といったことがあげられます。

ウーパーリューパー
悩んだら体系付けられた知識に戻る
そうすることで判断がしやすくなるよ
ナゴロートル
判断が減ることで気持ちが楽になるし
時間もかからなくなるしね
もう少しわかりやすく体系的に学ぶ方法について書かれたオススメ記事は「初心者が就労継続支援B型について体系的に学んでいく方法:もう少し詳しく解説」です。
関連記事

・障害福祉サービスの仕事をすることになったけどどうやって勉強しよう? ・今まで学んできたけれども体系的に学んでみたいな ・B型事業を運営することとなったけれどもどうやって勉強すればいい? こんな風に障害福祉サービスや就労継続支援B[…]

参考にしてください。

STEP1】まずは障害福祉サービスの枠組みを理解しよう

前置きが長くなってしまいましたが、就労継続支援B型についての学び方に入ります。

就労継続支援B型について学ぶ以上、障害福祉サービスの枠組みを理解する必要があります。

そして障害福祉サービスの枠組みといってもとても範囲は広いです。

ですが、

・障害福祉サービスってどんなサービスか
・根拠となる法律
・サービス種別
・サービス提供の仕組み
・報酬算定構造について
・関係法制度

などについて学んでいけばある程度把握できるようになっています。

以下から、障害福祉サービスがどんなサービスかということをかんたんに解説しておきますね。

障害福祉サービスってこんなサービスだよ

障害福祉サービスは、その名の通り障がいを持つ人達のためのサービスです。

色々なサービスがありますが上の図のように

・生活の安定のためのサービス ⇒ 介護給付

・生活の更なる向上や自立のためのサービス ⇒ 訓練等給付

と大きく分けて2つのサービス種別があります。

ウーパーリューパー
介護給付の中にはヘルパーやデイサービスなんかがあるよ!
生活には欠かせないサービスが多いカンジ
ヘルパーさんに掃除や買い物、デイサービスではお風呂に入ったりとかね
ナゴロートル
訓練等給付はその名の通り訓練をすることもあるね
グループホームや就労系のサービスがあるんだね
一人暮らしの練習やお仕事をするための能力を養う訓練をするんだ

いずれも障害福祉サービスの枠組みで提供されている

色々な種類のサービスはありますが、どれも障害福祉サービスの枠組みで提供されています

なので事業としてのサービス提供の仕方はある程度同じ流れになります。

つまりこれを理解できれば、提供するサービスの種類が違ってもある程度提供できるようになっています。

共通したベースがあるため理解はしやすいと思いますよ。

障害福祉サービスの事業としての流れ

障害福祉サービスの枠組み内で提供されるサービスには種類があります。

しかしながら、どれも事業としては同じ流れで提供するようになっています。

かんたんにまとめると

・基準に合わせて環境を整備
・自治体から認可を受けてサービスを提供
・サービスの提供状況に合わせて報酬請求
・得た報酬で事業を継続、拡大

といった流れになります。

ウーパーリューパー
どのサービスもこんなカンジの流れで提供されているよ
多少の違いはあれどもね
ナゴロートル
ちなみに障害福祉サービスについての詳細説明は別の特集記事が準備されているんだよね

↓障害福祉サービスについて書かれた特集記事はコチラ↓

【STEP2】就労継続支援B型の枠組みについて理解しよう

障害福祉サービスの枠組みについて理解したら、いよいよ就労継続支援B型について学びます。

まだ全部理解しきれていないけど、先に進んでも大丈夫…?

と不安に思うかも知れませんが、就労継続支援B型について学ぶうちに障害福祉サービスの枠組みについて理解できることも少なくありませんのでご安心ください。

ウーパーリューパー
両方を学んでいくことで全体を網羅できるようになっているよ
最初から完璧でなくても大丈夫!
ここからは障害福祉サービスの枠組みに含まれるサービス、就労継続支援B型のサービスの仕組みを解説していきます。

就労継続支援B型ってこんなサービスだよ

就労継続支援B型は、日中通所して就労・作業をするところです。
その目的は

一般就労・雇用契約の難しい人たちに
・就労の機会を提供する
・生産活動の機会を提供する
・就労に必要な知識・能力の維持向上を図る

といったことです。
利用するのは、当然障害福祉サービスなので障がいを持っている人たちになります。
行うのは就労・作業といったように、いわゆる「仕事」ですので、当然働く意向のある人が対象になります。
ウーパーリューパー
日中活動系のサービスは他にも生活介護なんかもある
「働く」以外にも日中の過ごし方はあるので、利用する人のニーズに合ったサービスを利用してもらうカンジだね
事業所はそうした利用する人たちに対して、

・必要な場所やモノなど働く環境を提供する
・働く上で必要な知識、能力の取得に必要な支援
・その他働く上で必要な支援

を提供することとなっています。
あくまでも「就労」と名につくだけあって支援は「働くこと」に関するものになりますね。
当然、利用者は働くことにより工賃を得ることもでき、近年では工賃額の向上も事業所の取り組むべきこととされています
ナゴロートル
工賃額の向上は最近では課題とされているよね
専門職種として目標工賃達成指導員の配置なんかも進んでいるよ

障害福祉サービスの枠組みで運営される就労継続支援B型

他のサービスと同様に就労継続支援B型も障害福祉サービスの枠組みで提供されています。
そのため
・基準に合わせて環境を整備
・自治体から認可を受けてサービスを提供
・サービスの提供状況に合わせて報酬請求
・得た報酬で事業を継続、拡大
といった事業として運営する流れは同じです。
ウーパーリューパー
基本は同じなんだよね
大事なのはサービス種別によって少し特色があることだね
基本的な流れは同じですが、就労継続支援B型の枠組みとして他のサービスとは違う部分もあります。
例えば、事業所が請求できる報酬が平均工賃額で階層分けされていたり、作業能力や地域活動等を加味した報酬体系が準備されているなどといった特徴があります。

報酬構造も基本はみんな一緒:サービス種別で加算等は違う

事業としてサービスを提供していくには収益が必要です。
そのために準備されているのが障害福祉サービス費等報酬と呼ばれる報酬算定構造です。
報酬算定構造によって、事業所はサービスを提供することで報酬を得ることができます。
ナゴロートル
障害福祉サービス費の構造って
基本部分と加算というのがあるんだね
ウーパーリューパー
サービスの種類によって加算など内容が違う部分はあるけれども基本部分と加算という仕組みは変わらないよ
サービスの種類によってもらえる金額などは違います。
加算のもらえる基準なども違うため、それぞれのサービス種別に合わせて条件を整える必要があります。
就労継続支援B型の場合は

基本部分として
・平均工賃月額による体系か
・地域協働活動を基とした体系か

加算としては
・一般就労につながるような支援ができているか
・工賃向上のための取り組みをする職種を配置しているか

といったような条件などがあります。

↓B型について書かれた特集記事はコチラ↓

【STEP3】報酬改定・制度改正について解説!運営をしはじめてからの注意点!

運営を始めたけれども、このまま運営し続けていいのか?
今のような支援の仕方をずっと続けていくだけで良いのかな⁉
そんな方のために、かんたんに解説していきます。

ずっとそのままサービス提供だけしていけば良いんでしょ⁉ ⇒ 変わることもあります!

事業所で運営や支援をしているけれども
・運営していく上で注意すべきことがよくわからない!
・支援しているけれど就労継続支援B型でするのは訓練だけでいいの?

という人のためにオススメしておきたいことが

・法制度の検討状況と方向性についての情報
・基準や解釈の変更点についての情報
・事業として求められる要素についてまとめられた情報

にアンテナをはっておくことです。

ウーパーリューパー
6年ほど前から比べてもだいぶ変わったことがあったよね
施設外就労の加算が廃止されたりもあったよ
ナゴロートル
特に報酬改定とかは経営に直結するね
定期的に確認しておきたいね
ウーパーリューパー
支援スタッフの人は提供すべき支援内容に変更が無いかということを確認しようね
B型の場合は日中活動→就労訓練→工賃額向上といったように必要とされる支援内容が追加されてきた経過があるよ
ナゴロートル
経過の把握って大事だな〜
改正内容だけでなく、改正に至った経緯を知ることも大事なんだね

確認のモレがないか不安になる人もいますが、大丈夫です。

就労継続支援B型に関する情報の多くは厚生労働省のサイトでも確認できるようになっています

おすすめなのが

社会保障審議会(障害者部会) 厚生労働省サイトより

で、変更となる内容や経過などがわかるようになっています。

暇な時に少しばかり目を通すぐらいで良いです。

制度・報酬改定について効率よく学ぶ方法は?学ぶべき時期とかある?

改定について学ぶ中でよくある悩みとして、

・新年度ギリギリまで改定内容がわからない
・法律の文章がわかりにくい

といったことがあげられます。

制度改正や報酬改定に関しては、社会保障審議会のこれまでの様子を見ていると改定等が行われると同時に新しい検討が始まっています。

なので経過を見守ると言う意味では頻繁に見ておきたいところです。

ナゴロートル
でも頻繁に確認するのは大変だよね
確認するのを忘れることだってあるだろうし
ウーパーリューパー
自分たちに関係する内容ばかりじゃないしね
だからコツが必要なんだよね

法制度の制定や改正、報酬の改定などは毎年4月や10月に行われることが多いです。

そうした時期の前後には確認しておきましょう。

また、難しくてわからないという人はこのサイトでも時期が近くなると詳細解説を掲載しているため参考にしてもらいたいと思います。

【Q&A】就労継続支援B型について学んでいる人からよくある疑問・質問まとめ

よくある質問を質問集としました。

同じような悩みのある方は気になるところを確認してみてください。

Q1:法制度の文書が読めません。どうやって読めばいいですか?

法律文書自体や関連する文書は難しい言葉遣いが多いです。

普段お伝えしていることとしては、

・障害福祉サービスと就労継続支援B型について体系的に学ぶ
・使われている言葉の定義を確認する
・介護保険に似た表現がないか確認する

といったことです。

もっと詳しい話はこちらの記事をどうぞ。

 

Q2:勉強するのにオススメな書籍などはありますか?

普段オススメしているのは以下の書籍です。

僕が困った時に役所の職員から教えてもらった書籍です。
それ以来、毎年購入して使ってますが記載内容が多くなってきて、年々厚みが増しています。
最近では具体的な計算例なども掲載されているため、わかりやすくなったという印象です。

Q3;勉強しても全然覚えられないです‼

学んだとしても知識として見ただけなので落とし込めていないためです。
結局のところ現場で体験しないと「知っているだけ」で「理解する」ことはできません。
理解していないと定着しないので、気にしすぎないで実践しましょう。

Q4:学んだけど判断できません‼学びが足りないのでしょうか?

学んでいても判断が難しいことはあります。
そんな時にもう1つ学んでほしいのは「社会規範」です。
判断には法律や基準なども必要ですが、いちばん大事なのは周りが納得することです。
社会規範は社会で「これって当たり前だよね」と言われていることがもととなっているので、そうした要素を判断に盛り込めれば社会から大きくハズレた判断をすることもなく納得してもらえる判断ができます。
ウーパーリューパー
社会規範って相手からの理解度を上げてくれるよ
相手も社会から外れた判断はしにくいだろうしね

Q5:作業創出を考えていますが、なにか良い学び方はありますか?

作業創出を考えるのなら

・障害特性について学ぶ
・能力の測定方法について学ぶ
・ストック性のあるビジネスについて学ぶ
・新しい技術について学ぶ

ということを心がけでみてください。

障害特性や能力測定方法について学ぶことは現在の状況を把握するには必要な学びです。

ストック性のあるビジネスについて学ぶことは一般就労が難しい人たちにとっては少しでも負担を軽減することにつながると思います。

新しい技術というのは普段自分が使っていない技術のことであって、特に最新鋭の技術などを指しているものではありません。

Q6:学んでみたものの自分ではできないことも多くあるのですが…どうしましょう?

できないことは諦めた方がいいですよ

どうしてもできないことを頑張るよりも他の人に任せたほうが良いです。

外注なども良いと思います。

うちの事業所の場合は、スタッフができないものは外注しています。

作業訓練なども専門的なものは専門家に外部講師としてお願いするのもいいと思いますよ。

僕自身は、人にはそれぞれ役割というものがあるという考えです。

まずは気にせず、ザッとでいいから学ぼう

今回この記事に書いてあるように進めれば、とりあえずは初心者でも就労継続支援B型について学ぶことができると思います。

万が一できないようなら、それはまだまだ僕の伝え方が悪いのです。

僕自身もまだまだ学び続けている身なので、都度記事を書き直してみていますので時々見ていただければ理解できるようになると思います。

なにも完璧に覚えていなかったとしても、サービスについて学ぶと

・運営や支援がしやすくなる
・自分が行っている業務の意味が理解できるのでストレスが減る
・説明がわかりやすくなるので周りの理解が得られる
・上手く行けば運営で実績がでたり支援がうまくいったりする

学ぶのはタダでできることですし、費やすのは時間のみです。

学んでいくうちに、もしかすると支援スタッフから運営スタッフに転身する人もいるかも知れませんね。

僕の学びから生まれたこのサイトが皆さんの手助けれになれば、それほど嬉しいことはありません。

みなさんが前向きに取り組んでいくことができ、就労継続支援B型事業所で活躍していけるようになることを、心から願っています。

Local WeekEND管理人:リュウ