初心者が就労継続支援B型について体系的に学んでいく方法:もう少し詳しく解説

・障害福祉サービスの仕事をすることになったけどどうやって勉強しよう?
・今まで学んできたけれども体系的に学んでみたいな
・B型事業を運営することとなったけれどもどうやって勉強すればいい?

こんな風に障害福祉サービスや就労継続支援B型(以下、B型)について学び方について悩む人はいると思います。

そんな人たちのために、この記事ではB型について体系的に学んでいく方法について、初心者でも実行できるようにわかりやすく噛み砕いて紹介します。

B型について学ぶ時はもちろん、他の種類のサービスについて学ぶときでも体系的に学ぶ方法として応用できるので参考にしてください。

就労継続支援B型は障害福祉サービスの1つ

一番初めに前提として確認ほしいのが、B型は障害福祉サービスの1つであることです。

障害福祉サービスには他にもデイサービスやグループホームなどもあります。

いずれも障害福祉サービスに含まれるため、共通して適用されるルールがあります。

ナゴロートル
障害福祉サービスの1つということは
まずは障害福祉サービスについて学んだほうが良さそうだ
ウーパーリューパー
障害福祉サービスの枠組みで運営されるから共通部分もあるよ!
どのサービスについて学ぶときも障害福祉サービスについて学ぶと良いよ
例えばB型ふくめてどのサービスも

・サービス提供のための環境を整備
・認可を受けてサービスを提供する
・サービスの提供状況に応じて報酬を請求
・得た報酬(収益)で事業を継続、拡大

といった流れになりますが、これは障害福祉サービス全般で共通します。

一方、B型のサービスでは

・工賃に応じた報酬体系が設定されている
・工賃を上げるための専門職種の配置加算が設定されている
・通所、在宅での支援が可能

といった他のサービスとは異なる部分もあります。

障害福祉サービスの枠組みは全サービスの共通ベースとなる

上の図のように、障害福祉サービスのルールはベースとなります。

その中でサービスの種類ごとのルール、そして度々行われる改定によって変更となったルールが適用されていきます。

これらを外から順番に学んでいくことによって体系的に学ぶことができます。

関係性として

・ベースとなる障害福祉サービスのルール
・ベースのルールをもとに作られたB型特有のルール
・必要性と上記2つのルールをもとに変更されたルール

となっているので、外から学んでいくことでもととなったルールを理解できている状態で、さらに詳細について学ぶことができるため理解が進むわけです。

ナゴロートル
外から順番に学んでいけば良いのか…
障害福祉サービス→B型→改定の順ね
ウーパーリューパー
一番内側となる改定について学んでも
そもそも外側の枠組みがわかっていないと何が変わったかはわからないよね
ここまでのポイント

・B型は他のサービスと一緒で障害福祉サービスの枠組み内にある
・障害福祉サービスのルールは全サービス共通のもの
・共通のルールとともにサービス種別ごとのルールもある
・ルールの変更はあり得る
・B型について学ぶ時は障害福祉サービス→B型→改定の順で学ぶ

枠組みはわかった!どうやって勉強していこう? ⇒ 大枠から詳細へ

障害福祉サービス→B型→改定 といった順番で学ぶことは確認しました。

でも、これだけでは学んでいくにはまだハードルが高いと思います。

ということで、障害福祉サービス・B型・改定の3つについてそれぞれどのように学んでいけばいいかも確認しましょう。

ウーパーリューパー
3つの枠組みがあったよね
だから、B型について学ぶ時は3段階に分けて勉強する‼
じゃあ、1つひとつをどうやって勉強するかってことも大事だね

具体的には

・大枠を理解する
・根拠となる法律について学ぶ
・法律を補う省令や基準、Q&Aなどについて学ぶ
・その他

といった順番で学んでいくと理解しやすくなります。

この順番も大きな枠組みから小さな枠組みに段階を踏んで学んでいく形になっています。

枠組みについての具体的な学び方・落とし込み方

枠組みとして3つの段階に分け、上の図にあるようにそれぞれ落とし込んでいきます。

イメージを掴むためにまずは大枠を理解していきます。

枠組みのイメージが掴めたら、その根拠を学びます。

根拠としては

・根拠となる法律そのもの
・根拠となる法律を補う省令、基準、Q&Aでイメージを具体的に学ぶ
・関連する法制度

などがあげられます。

その他は、法制度などに明確な記載はないものの国の方針など読み取れることがあるためそうしたものを指します。

ウーパーリューパー
国の方針を知ることは今後の制度改正を予測するのに役立つよ
完全な予測はできないけれども、制度の流れを意識していると改正後に困ることは減るよね

初心者だから経験もないしイメージもできない‼ ⇒ まずはイメージを持つ‼

枠組みを3段階に分けたとしても、イメージできていないと学びにくくなるため初心者はざっと理解するところから始めると良いです。

はじめから細かい部分を学んでいくとイメージがつかず無駄に時間がかかります。

ウーパーリューパー
どんな仕組みなのか、どんな種類のサービスがあるのか
みんなが疑問に思うようなかんたんなところから学び始めるとわかりやすいよ
こんな仕組み・こんなサービスだからこういう基準なんだ‼
という気付きがあることで人は学びます。
遠回りだと思っても、まずはイメージを持つところから始めたほうが良いですよ。
POINT

一般的に疑問に思うようなこと
・どんな仕組みでまわっているのかな?
・どんな種類のサービスがあるの?
・対象となる条件って?
といったことから学んでいくことがイメージを持つことにつながる。

なんでこんな仕組み・条件なの? ⇒ 根拠となる法律や経過を知ろう!

イメージができたら、次は具体化していきます。

・なんでこんな仕組みなんだろう?
・どうしてこうした種別に分かれるのだろう?
・対象となる基準の定めは何に基づいているのかな?
大枠の理解をしていくと上にあるような「なぜ〇〇なんだろう?」と思うことが出てきます。
障害福祉サービスという枠組みも、B型の枠組み、改定の必要性もすべて理由があります。
そうした理由を知ることでイメージでしかなかったものが具体化されていきます。
ナゴロートル
障害者総合支援法ってなんでこんな内容なんだろう?
ウーパーリューパー
それもこれまでの経過があるからだよ
制度そのものだけじゃなく経過なども知っておくと理解しやすいよ

具体化まで終わりました〜!! ⇒ 具体化されていないものに目を向けよう

大枠理解でイメージをもち、法律や経過について知り具体化する。
ここまで出来たら、現状についてはほとんど終わりです。
次の枠組みを学んでいってもかまいません。
ただ、具体化できているものは終わりましたが、具体化されていないものもあります。
ウーパーリューパー
障害福祉サービスやB型は法律で明確に記載されているよね
ただ、決まったものは法律で具体化されていないけれども、これからの話は当然はされていないよね
ナゴロートル
具体化されていないこと?
例えばどんなものがあるの?
ウーパーリューパー
これからの改正の内容とかはそれにあたるよ
当然改正が決定するまで具体的には誰もわからないよね
具体化されていないものはあくまでも予測するしかありません。
なので、感覚値といえる部分であり最初のうちは上手くつかめないものです。
ただ、感覚値を養いながら厚生労働省:社会保障審議会での検討内容を読んだりするとなんとなく一番近い将来については予測がつくようになってきます。
※参考リンク↓

社会保障審議会(障害者部会) 厚生労働省サイトより

また、予測ができないからといって大きな問題にはなりません。
要は変化があった時にできるだけ早く対応できるようにしておけばいい話です。
重要なのはよく学ぶこと、柔軟な頭と早い段階での動きです。

3段階の枠組みに分け、枠組みごとに落とし込むことで体系的に学んでいくことができる

読んで頂くと分かる通り、B型について体系的に学ぶというのは一見難しそうですが、きちんとした順番で学べば難しいことではありません。
特にB型で働いている人であれば、日常的に学ぶ機会だらけです。
そして、一度体系的に学んでしまえば、あとは変わったところだけを確認していくのみです。
体系的に学ぶには
今回の記事のまとめ

B型について学ぶなら「障害福祉サービス→B型→改定」の枠組みと順序で学ぶ
枠組みごとに「イメージ→具体化→その他」の順で落とし込む
体系的に学んだら変化についていくために定期的に情報を確認

ということが必要です。

枠組みを確認しながら順番に学び、徐々に理解を深めていきさえすればB型について体系的に学ぶことはできます。

体系的に学べば運営もできるようになりますし、知識が後ろ盾となってくれるためブレなくなるので余裕を持って働くこともできます。

最初は気楽にざっと学ぶだけでも違います。

自分にあったペースでもいいので、体系的に学ぶことを意識して進めていきましょう。

 

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